「精密検査」を受けてみた‐③ 逆流性食道炎完治への道

年に1度行っている健康診断で「精密検査を要する」の判定を受けましたこばやしです。
その後、事業所周辺で「精密検査」を行っている消化器内科を受診しました。

検査の結果は「良性」「悪性の所見は認めず」と医師から言われたものの、
何だかモヤモヤ感が続いています。
モヤモヤ感の理由は「自覚症状がほぼ見当たらない」からです。

自覚症状が「あるケース」「ないケース」があるのか…
「こばやし」の場合は「ないケース」なのか…

「うーん…」何か「モヤモヤ」するので旅に出ようと思います。
いい日旅立ち…

今回のブログは精密検査で確認が出来た「逆流性食道炎」について取り上げます。
・逆流性食道炎ってどんな病気なの?
・放っておくとどうなってしまうか。
・完治に向けた取り組み。

これらに絞ってお伝えさせて頂きます。

Q、逆流性食道炎ってどんな病気?

Q、逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎とは、胃の内容物(主に胃酸)が食道に逆流することにより食道に炎症を起こす病気
健康な人でも胃酸の逆流がみられることはありますが、時間が短いため問題になることはありません。
逆流の時間が長くなると、食道の粘膜は胃酸に対し弱いため食道に炎症を起こすようになります。

この病気は成人の10〜20%がかかっていると推定されており、中でも中高年、特に高齢者に多くみられます。
適切な治療を受けなかった場合には、症状が持続することにより生活に支障を来すことも知られています。

 

逆流性食道炎を放っておくとどうなってしまうか?

放っておくと、生活の質QOLを低下させてしまうほどの症例が数多く報告されています。
代表的な例として以下のような症例が見られます。

サクレ江戸川にお住いのご利用者様でも同様の事例があった「症例③」
「こばやし」のモヤモヤ感の根源は、この症例③があまりにも印象深くに頭に残っているためです。

あまりにも「咳込み・喘鳴」が激しくてパン作りの作業実施が困難。
あまりにも「咳込み・喘鳴」が激しくて周囲の方々が心配してしまう。

自覚症状がほぼ無い「こばやし」と「咳込み・喘鳴」で苦しむご利用者様、
同じ「逆流性食道炎」を発症していることにモヤモヤ感を覚えています。

ここでは逆流性食道炎の代表的な事例を3つ紹介します!

★食後、胸に激痛が走り救急搬送。  ☞  症例① https://www.nakajima-clinic.com/column/2887/
バレット腺癌のリスクが生じる。  ☞  症例② https://www.senju-ge.jp/media/gerd-stomach-camera#1-3
★仕事に集中できないほどの咳や喘鳴。☞  症例③ https://ritsuno-endoscopy.com/reflux_esophagitis/

これから先、更に年齢を重ねてゆく上で「ただ生きてゆく」だけではなく、
「健やかに生きてゆく」といった健康寿命を増進する観点からも適切な治療が必要になります。

逆流性食道炎の完治に向けた取り組み。

Q、逆流性食道炎を治すためにはどうすれば良いの?
A、治療の方法は以下の3種類です。

中でも優先順位は、
①食事療法②理学療法で、③薬物療法は最終的に進めることになります。
③薬物療法のみで進めても、食事・生活習慣が整っていなければ再発することが想定出来ます。
日頃からの心掛けが一番大切であることが理解できますね。

①食事療法(気をつけておきたい食事・食品)について!

「気をつける」とは、「摂取を極力避ける」こと。
代用可能なものを用いて「極力摂取を控える」食生活に変えることです。

また、胃の負担を極力抑えるために「消化のしやすい食事」に意識を高めることも有効です。
「消化のしやすい食事」を考えれば、1位:タンパク質 2位:炭水化物 3位:脂質となります。
「タンパク質+適度な運動」が心にも身体にも良い作用が働くことが分かります。

②理学療法(生活習慣)での注意点!

「理学療法」とあるため、難しく考えがちではありますが、
食生活への意識・適度な運動習慣・睡眠やメンタルヘルス・日々の姿勢意識など
「意識を持った生活」を送ることが何より効果を得やすいと教えて頂きました。

③薬物療法(内服薬)

薬物は医師と相談しながら服用しましょう。
逆流性食道炎には以下3種類の薬を使用します。

①胃酸を抑える薬
②意を動かす薬
③消化を助ける薬

重要なのはその症状をみながら「どういった薬がいいか考える」ことです。
自律神経の乱れによって胃の働きが低下していれば、①の「胃酸を抑える」必要はありません。
その時々の症状を確認しながら最適な服薬を行いましょう。

症状が異なることで副作用が生じる事もありますので十分注意が必要になります。
副作用の例として…
◎消化不良◎腸炎◎下痢◎貧血◎骨粗しょう症◎肺炎◎認知症など
自身の症状や状態を医師と相談しながら最適な薬物療法を行いたいですね!

最後に…
自身の「心の状態」も「身体の状態」も自身で理解することはできません。
ただ、定期的に検診やセルフチェックシートなどを用いて予防意識を高める事はできます。

「状態を理解すること」はできませんが、「予防」することは可能です。
「予防」への行動を移すのは誰でもなく「自分自身」です。
今回の学びや教訓を今後の生活に少しづつでも活かしながら
フレイル予防、「健康寿命」の増進を目指してゆきたいと思います。

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