「変わらない毎日」にも、ちゃんと理由がある

~私たちが大切にしている支援の視点~
こんにちは!江戸川区の障がい者グループホーム「サクレ江戸川6・7棟」の職員です。
突然ですが、皆さんは「変化がないこと」を、どう感じますか?
「最近、何か変わったことはありますか?」
そう聞かれて、
「特にないですね。いつもどおりです」
と答えることはありませんか?
新しく何かができるようになったり、大きな変化があったりすると、私たちは自然とそこに目を向けます。
でも、昨日と同じように、今日も過ごせていること。
実は、その「いつもどおり」を続けるためにも、たくさんの工夫や努力があるのかもしれません。
仕事や日中活動に通えている。
決めた日に掃除ができている。
いつもの生活を続けられている。
私たちは、こうした日々を「特に変化なし」という言葉だけで終わらせたくないと考えています。
今回は、サクレ江戸川6・7棟で大切にしている、「続けられていること」に目を向ける支援についてお話しします。
🌱 「いつもどおり」が続く理由
例えば、週に2回の居室掃除が続いているとします。
「掃除ができていますね!」
もちろん、それ自体がうれしいことです。
でも、私たちはもう一歩踏み込んで考えてみます。
- 曜日が決まっているから、思い出しやすいのかな?
- 掃除道具が使いやすい場所にあるからかな?
- 掃除が終わった後の気持ちよさが、次の行動につながっているのかな?
- 職員と始め方を確認できることが、安心につながっているのかな?
「できている」という結果だけでなく、「なぜ続けられているのか」を考えること。
ここに、支援の大切なヒントが隠れています。
もし、掃除が続いている理由の一つが職員の声かけだったとしたら、
「もうできるから」と急に声かけをなくすことで、難しくなるかもしれません。
反対に、声かけがなくても自然と取り組めるようになっているなら、関わり方を変えていくことも考えられます。
うまくいっている理由を知ることで、今の支援を続けるべきか、変えていくべきかが見えてきます。
「できていること」と「それを支えているもの」
私たちは、その両方を大切にしたいと思っています。
💭 次の目標、本当に必要ですか?
一つできるようになると、
「では、次はこれもできるように!」
と、新しい目標を考えたくなることがあります。
もちろん、できることが増えるのは素晴らしいことです。
でも、少し立ち止まって考えてみます。
今の生活に、ご自身は満足しているだろうか?
仕事から帰って、好きなテレビを見る時間。
休日に、好きな場所へ出かける楽しみ。
何も予定を入れず、ゆっくり過ごす時間。
そんな何気ない日常を大切にしたいと思っている方もいらっしゃいます。
新しいことに挑戦することも大切ですが、安定した生活を無理なく続けることにも、大きな意味があります。
何かができるようになることだけが、豊かな暮らしにつながるわけではありません。
暮らしに余裕が生まれたり、安心して過ごせる時間が増えたりすることも、大切な変化なのだと思います。
🧩 「できることを増やす」の、その先へ
私たちは、利用者様が自分でできることを増やし、自分らしく暮らしていけるよう支援しています。
でも、「できることを増やす」こと自体が目的にならないようにしたいと考えています。
例えば、
「好きなお店に行きたい」
そんな希望があったとします。
お店までの行き方を一緒に調べたり、実際に行ってみたりする。
「欲しい物を自分で買いたい」
そんな希望があれば、使える金額をわかりやすくしたり、買い物の方法を一緒に考えたりする。
大切なのは、何かができるようになった先に、どんな楽しみや、どんな暮らしが待っているのかということです。
一方で、どうしても難しいことや、負担の大きいこともあります。
そんなときは、道具を使ったり、職員が一緒に取り組んだり、地域のサービスを利用したりする方法もあります。
全部を一人でできるようになることが、自立とは限りません。
自分でできることと、誰かの力を借りること。
その両方を上手に組み合わせながら、望む暮らしに近づいていくことも、大切な自立の形だと思っています。
🔍 支援を見直すために大切なこと
「今の支援を続けた方がいいのかな?」
「そろそろ新しいことに挑戦してみてもいいのかな?」
日々の支援では、そんな場面がたくさんあります。
サクレ江戸川6・7棟では、支援を考えるとき、次のような視点を大切にしています。
- 今、どこまでできているか
- 難しい部分が、暮らしにどんな影響を与えているか
- 環境や道具を変えることで、取り組みやすくなるか
- 手順を小さく分けることで、できそうか
- 難しい部分は、人の支援や地域のサービスで補えるか
そして、もう一つ大切にしていることがあります。
それは、「利用者様ご自身は、どう感じているのか」ということです。
例えば、掃除が続いている方に、
「どんな工夫が役に立っていますか?」
「前より楽になったことはありますか?」
「今の方法で続けられそうですか?」
と聞いてみる。
職員が「できている」と評価するだけでなく、ご自身が感じていることにも耳を傾けます。
そうすることで、私たちが気づかなかった工夫や、別の場面でも活かせそうな方法が見つかるかもしれません。
支援は、職員が一方的に決めるものではありません。
一緒に考え、試して、振り返る。
その積み重ねが、一人ひとりに合った支援につながっていくのだと思います。
🌷 「いつもどおり」の中にある、大切なこと
大きな挑戦や目立つ成果がなくても、日々の暮らしにはたくさんの積み重ねがあります。
いつもの時間に出かけられた。
困ったときに相談できた。
疲れたときに、自分から休むことができた。
そんな毎日が続いていることにも、理由があります。
そして、その理由を一緒に見つけることが、次の支援を考えるヒントになります。
福祉の仕事は、何かをしてあげることだけではありません。
「どうしてうまくいっているんだろう?」
そんな小さな疑問を職員同士で共有し、利用者様と一緒に考えていくことも、私たちの大切な仕事です。
「変わらず過ごせています」
その一言の中にある、努力や工夫、安心できる暮らし。
私たちサクレ江戸川6・7棟は、そんな「いつもどおり」の大切さを、これからも見つめていきたいと思います。
📣 一緒に働く正社員を募集しています!
サクレ江戸川6・7棟では、現在、一緒に働く正社員を募集しています。
利用者様の小さな変化に気づいたり、いつもの生活が続いている理由を考えたり。
時には職員同士で悩みながら、より良い支援の方法を考えていく。
そんな日々の中に、この仕事の面白さややりがいがあります。
「人の暮らしを支える仕事に興味がある」
「一人ひとりに向き合いながら、自分自身も学び、成長していきたい」
そんな思いをお持ちの方、私たちと一緒に働いてみませんか?
詳しい募集内容や応募方法は、法人の求人ページをご覧ください。

