~「得意」を一緒に探すという支援~

~きっかけは「不安から」~

私たちの施設には、「働いているが自信が持てない」と話される利用者様が多くいらっしゃいます。
今回ご紹介するのは、知的障がいのある利用者様との関わりの中で、私たち自身も多くの気づきをいただいたお話です。

その方は、今の職場で「苦手な作業」に悩んでいました。
特に、複数の作業を同時に進めるマルチタスクや、時間に追われながら進める仕事に強い負担を感じていたそうです。

周囲から見ると「なぜうまくいかないんだろう」と思われてしまう場面もあったかもしれません。ですが、ご本人の中では「急がなきゃ」「間違えたくない」という気持ちが大きく、不安を抱えながら毎日仕事に向かっていたのです。

そこで私たちは、まず「何が苦手なのか」だけではなく、「どんな特性があるのか」を一緒に整理しながら学ぶ時間を大切にしました。

「こんな変化がありました」

支援の中で特に意識したのは、“できないこと探し”ではなく、“得意を見つけること”です。

知的障がいの特性は一人ひとり異なります。
そのため、「何が苦手か」だけに目を向けてしまうと、ご本人も自信を失いやすくなってしまいます。

一緒に振り返りを重ねる中で、その方は自分自身の得意なことにも気づいていきました。

それは、「同じ作業を淡々と続けることが得意」ということです。

周囲が変化の多い仕事に苦戦している中でも、決められた作業を丁寧に継続する力がありました。さらに、人間関係で大きく困ることも少なく、真面目にコツコツ取り組める強みもありました。

ご本人にとっては「当たり前」だったことも、実は大きな長所だったのです。

「自分にもできることがあるんですね」

そんな言葉が聞けた時、とても嬉しく感じました。

「その先に見えたもの」

少しずつ自分の特性を理解し、「苦手」と「得意」の両方を知ることで、ご本人の表情にも変化が現れていきました。

以前は、不安そうな表情で仕事へ向かっていた姿が印象的でした。
ですが今では、自分らしくイキイキと仕事に向かわれています。

企業の担当者様からも、「最近は表情に自信を感じるよ」と言っていただくことが増えたそうです。

私たちは、支援とは“できないことを直すこと”だけではないと感じています。
その人自身が、「これなら自分にもできる」と思える経験を積み重ねること。
そして、自分らしく働ける環境を一緒に見つけていくことが、とても大切なのだと思います。

特性を理解することで、不安が減り、自信につながる。
そんな変化を、現場で何度も見させていただいています。

「この仕事を、誰かに伝えたくなる理由」

福祉の仕事をしていると、「支援する側」が学ばせてもらう瞬間が本当にたくさんあります。

今回の関わりを通して、私たちも改めて感じたのは、「苦手があること」は決して悪いことではないということです。

誰にでも得意不得意があります。
そして、理解してくれる人や環境があることで、人は安心して力を発揮できるのだと思います。

知的障がいについて、まだまだ誤解や不安を持たれることもあります。
ですが、一人ひとりの特性を知り、丁寧に関わることで、その方らしい輝きが見えてくる場面はたくさんあります。

これからも私たちは、利用者様と一緒に悩み、一緒に考え、一緒に成長していける存在でありたいと思っています。

📣 見学・相談、いつでもお気軽にどうぞ

「働くことに不安がある」
「自分に合う仕事がわからない」
「障がい特性について相談したい」

そんな思いを抱えている方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

私たちは、一人ひとりの“できる”や“得意”を大切にしながら、その方らしい働き方を一緒に考えていきます。

見学やご相談も随時受け付けています。
どうぞ安心してお問い合わせくださいね😊

お気軽にお問い合わせください。