いやいや!「備えあれば憂いなし」って嘘ですよね!
先日のお休みに東北方面へソロキャンプに行ってきました。
最近は「渓流魚に遊んでもらう」ことがキャンプの目的になっているこばやしです。
今回のブログ内容は表題記載の通り「備え」について。
あらゆる困難や不安、突然発生する危機などに「備えて」準備と予行練習が必要です。
でも、本当に「備えあれば憂いなし」でしょうか?…
それだけで本当に「大丈夫」でしょうか?…
冒頭から不安感を煽ってしまうような文章でスミマセン。
今回の「釣りキャンプ」で体験した出来事を振り返り、当時の「思考」「心理状態」や「気付き」
そして「備えあれば憂いなし」という「ことわざ」について考えたいと思います。
ブログはリアリティーをお伝えするために「情景描写」が中心となります。
また、「情景描写」が中心となるため、長文になっております。
「思考・心理に関するブログ」ですか?
「自身の趣味を描きたいだけ」ではないでしょうか?
まあ、そう言わずに最後までお付き合い頂けると幸いです。
1:釣果を期待しながらリスクを想定した準備
★釣行日程:8月のお盆過ぎにキャンプ地を拠点とした1泊2日の渓流釣り
★行き先:東北地方の某渓流を遡上して源流へ向かう
★ターゲット:岩魚(いわな)山女魚(やまめ)
★漁法:さお釣り(テンカラ毛ばり・ルアー)
★晩御飯の御供:25㎝以上の渓魚が釣れたら「塩焼き」で頂く予定
★事前情報:インターネット・キャンプ地(山小屋)のスタッフさんより
・台風後の増水・濁水・倒木などによる遡行困難箇所あり
・令和4年9月に源流部付近でツキノワグマの出没情報
・山ヒル被害の報告
・令和元年に釣り人による滑落事故情報
これらの事前情報を入手しました。
最も注意すべきは「ツキノワグマ」「山ヒル」かな?
釣行中に水が濁り始めたら増水の危険があるから中止しよう。
滑落事故があったというゴルジュ帯は単独遡行なので見送ろう。
上記の情報を元にキャンプ地の設定・入渓場所の設定を行う。
「うきうき感」「わくわく感」強めで事前準備を行いました。
★上記の情報・注意点を踏まえた入渓の準備です。
2:大自然を目の前にして期待を膨らませる「こばやし」
都心から高速道路を利用して4時間弱。
キャンプや釣りの日は長距離運転も気になりません。
キャンプ場のチェックイン1時間前に最寄りの道の駅へ。
そして地産地消を楽しむ。
【道の駅で美味しいものを食べて浮かれる】
ここまでの道中全て計画的に進んでる!
これで渓流魚が釣れれば…
職務復帰できないかも…
この時間からビール飲んじゃおっかな?
いやいや利尿作用での脱水症は危険だね。
あゝしあわせ。
【キャンプ場チェックイン】
キャンプ場スタッフさんの説明を伺う。
キャンプサイトへ誘導して頂く。
当日は私を含めて3組のみ。
好きな場所に設置していいですよ!のお声掛けを頂く。
すぐに適当な寝床場所を確保。
うんうん、人の干渉がない「独立感」よし!
すぐにテントを設営。
そしてすぐに入渓地点へ移動する。
【釣行開始】
淡々と、そして入念にポイントめがけて渓流を釣り上がってゆきます。
「ルアーの根がかり」で小休止。
気づけば2時間遡行していました。
ここまでの釣果は山女魚2匹(1匹はミニ山女魚)・岩魚1匹
15㎝以下の渓魚はリリースの対象です。
3:夢中で源流に向けて遡行する中年「こばやし」ひとやすみ。
【ルアーの根がかりを機にひとやすみ】
根がかりしたルアーを回収する。
それもそのはず、見渡せば障害物だらけの渓相になっている。
夢中で竿を振り続け、気が付きませんでした。
スマホの電波も届かない場所まで来たか…
2段堰堤を超えて現在地は標高1400m地点。
キャンプ場から2時間で300m遡上した事になります。
歩き疲れて大きな岩に腰掛けます。
サングラスを外し、改めて周囲を見渡すと渓相は大きく変わっていました。
時刻は14時半。
ポケットに入れている麦茶・缶コーヒーとドライナッツでひとやすみ。
退渓時間は16時半だからもう少し遊べるか…
魚はいるけど警戒心強いな… アプローチが大雑把で「下手だな…」
こんなに透明度が高ければ無暗に近づけないな… やはりアプローチが「下手だな…」
ルアーのチェイスはあるけど見切られる… 泳がせ方が「下手だな…」
長めのテンカラ竿で挑戦するか!頭上の木々で長い竿は振れないか…「下手だな…」
これだけ障害物が多いとキャストの正確性が必要だな…「下手だな…」
そういえば、GOLFでもアプローチ「下手だったな…」
アプローチもドライバーもロングアイアンもパターも「下手だよな…」
GOLF上手くなりたいっていう気持ちになれないから「下手なままなんだな…」
あっ!釣れないのは「こばやし」が「下手なだけ」じゃない? 正解!
このようなシュールな自問自答を繰り返す。
もう1匹釣れたら切り上げようかな?
この先が滑落事故の現場かな?
山に入って危険地帯を遠巻きして源流点に向かおうか?
ブーン! ブブーン! ブブブーン!
ん? んん? なに? 何? ナニ?
4:やばっ…!囲まれた…!「命懸け?の2択・退渓」
【突然の危機襲来】
どこから来たのか?1匹の「スズメバチ」がこばやしの2~3メートル先を旋回し始めました。
あっ!大きい!刺激しちゃダメだ、そーっと離れよう…
離れる間も無く…
ブーン!ブーン!ブブブブブブーン!
やばっ…!これ危険だよね…!今、危険な状態だよね…!
明らかに羽音が大きくなりホバリングをはじめました。
すると、どこから来たのか新たに2匹の「スズメバチ」が現れました。
大きな羽音に混ざり「カチカチ音」も大きくなりました!
ブブ~ン! カチ! ブブブブ~ン! カチカチ!
合計3匹のスズメバチは羽音を更に強め「こばやしの目線付近」で正対し、威嚇行動が始まりました。
【スズメバチ3匹と正対したこばやしの頭の中】
・やばっ…!囲まれた…!
・行く手を阻まれた!ピンチ!ピーンチ!
・明らかにこちらの様子を伺っているよね!
・羽音が明らかに大きくなった。
・カチカチカチって音なに?
・これ危険な状況だよね!
・スズメバチに2回刺されるとアナフィラキシーショックに陥るんだよね。
・スズメバチ3匹に3回刺されると何ショックに陥るの?
・黄色と黒、阪神?阪神タイガース⁈いいやマックスコーヒー?
・いかん!あっ!そうだ!渓流に飛び込むか?テントに着替えあるし!浅い!浅すぎる!…無念。
・あっ!あ~っ!そうだ!すげー!天才!そうそう!スプレーがあった!
・おすだけベープ?ハッカスプレー?どっち?究極の2択‼
・んんん~ん~?わからないけど効果ありそうなハッカスプレーをプシュー‼
スズメバチの発見からスプレー噴射までの時間「1分弱」の「思考」「心理」「行動」
頭の中はグルグルと整理がつかないパニック状態でした…
これがリスクを想定し、可能な範囲での備えをした結果です。
「突然の危機」が発生した際に「こばやし」が考え・行動できたことの全てです。
「情けない」ですよね。「ちっぽけ」ですよね。「不甲斐ない」ですよね。でも現実です。
5:「備えだけ」で憂いなしか?体験で学んだ事。
皆様いかがでしょう?
「こばやし」は、何とか無事にキャンプ地へ無傷で生還することができました。
随分と端折って報告させて頂きましたが、その後もスズメバチの襲来は数回続きました。
便利な世の中なので、参考書や情報誌、インターネットなどで沢山の情報を収集する事ができます。
「こばやし」も、野生生物の住処へお邪魔して渓流魚に遊んでいただいているので、
それ相応の情報収集や準備、予行練習はしているつもりですが、この有り様です。
計画・準備段階からリスクとして捉えていたもの…
「熊」「ヒル」「滑落」「川の増水」「脱水」「スズメバチ」「吸血害虫」など
道の駅での地産地消の段階で一気に忘れてしまっています。
一連の流れを時系列で追うとリスクを想定する以前の問題であるかもしれません。
野生生物の多くは人間が発する「汗」「体臭」「アンモニア臭」などに反応すると聞きます。
標高の高い渓谷での釣りとはいえ、残暑の中で2時間も歩けば大汗をかくでしょう。
渓流釣りに没頭してしまう事で回りが見えなくなる危険。
「備えたもの」で、スズメバチに太刀打ちできたでしょうか?
いいえ、できませんでした。
備えた「用途違い」のものが結果的に大活躍しただけですよね。
「サングラス」を外しひとやすみ。
「おにやんま君」も、キャップの後ろでひとやすみ。
「頭部の虫よけネット」は存在すら忘れてしまう始末。
「甘めの缶コーヒー」を1本飲み干したあとの口からの残り香。
2時間夢中で歩いた「額からの大汗」
眉毛・まつ毛・黒目・もみあげ・キャップからはみ出した襟足が「全て黒」
「ひとやすみ」と共にスズメバチに標的の環境を与えてしまったのかもしれません。
「こばやし」の目線付近でホバリング・正対したのはこれが理由?かもしれません。
樹液を好むスズメバチ、「缶コーヒー」の甘い香りに引き寄せられたのかもしれません。
「こばやし」の命の恩人?である「ハッカスプレー」は、熊よけ対策として購入したもの。
そうです、無傷で生還できたのは単純にラッキーが重なっただけのことでした。
【「備えあれば憂いなし」を今回の体験から分析すれば…】
「備えあれば憂いなし」とは言えない。
「備え」はあるに越したことはない!
「備え」きれないイレギュラーが発生することもある!
「備え」ても慌てると周りが見えなくなる!
「備え」を忘れてしまうほど気分を高揚させない鍛錬が必要では?
どんなに勉強しても、どんなに情報収集しても、
「頭でっかち」なだけ…「分かったつもり」になっているだけ…
「身についていない知識」「活用できない知識」は無意味ですよね…
「試験勉強」のようにその時だけ知識を蓄積し、肝心の仕事場面で役立たない…。
「実力が無い」「レベルが低い」「使えない」とはこういう事でしょう。
だから「実際に体験」して学ぶ。
だから「痛い思いを教訓」に対策を考える。
だから失敗から学び「少しずつ習得」する。
習得できたことが増える事で、真の「実力」という選択肢が増える。
頭に入れた知識(インプット)は実践使用(アウトプット)して理解につながる。
仕事でも・遊びでも…共通して言えることは?
・上達したいのなら
・実力をつけたいなら
・不安を軽減したいのなら
・心から楽しみたいのなら
・周囲からの信用を得たいのなら
「頭でっかちから卒業すべきでは?」
「うだうだ出来ない理由を述べる前に行動すべきでは?」
「やりたいのにやれないのは自分に原因があると気付くべきでは?」
「ルールに則り挑戦し、自身の無力さに気付くべきでは?」
「真剣に取り組み大失敗すべきでは?」
「たくさん失敗を重ねるべきでは?」
「失敗を謙虚に受け止め対策を講じるべきでは?」
「自分の実力をアップデートし続けるべきでは?」
今日のこばやし…
冷や汗をかいたけど「貴重な失敗ができた!」
お金では買えない「貴重な体験ができた!」
「ナイストライ!」でした。
【忘れてはいけない!おにやんま君の検証】
キャップの後ろでスズメバチから隠れて「ひとやすみ中」の「おにやんま君!」
厳密には「ひとやすみ」ではなく「ずーっとやすんでいたのでは?」
あなたの「ポテンシャル」を引き出せなかった「こばやし」が悪いですね。
実践による効果検証は次回に持ち越しですね!
実践を想定した予行練習を「今からサクレ7棟で」行いましょう!
仕事だから真剣にやりましょうね!
遊びも真剣に取り組みましょうね!
標高1400mでの検証は…
スズメバチ3匹の威嚇にビビったこばやしが、
おにやんま君の存在を忘れる失態で効果を確認できませんでした。
海抜0mのサクレ江戸川7棟で…
さあ今こそ!「昆虫界の王者」たる所以を示してくれ!
次回の実践ではもう1匹追加され、キャップの前・後に付いているかもしれませんね…
社会福祉法人SHIP
サクレ江戸川67棟
サービス管理責任者 こばやし
浮かれないメンタリティが欲しい こばやし
自己責任が周囲に与える影響も学ぶ必要がある こばやし
そろそろ50歳を迎える自覚が必要な こばやし