一緒の意識でスモールステップ

こんにちは。サクレ江戸川6棟7棟の平田です。
夏が終わり、過ごしやすい日が増えてきましたね。

今回は支援を行う際によく聞くスモールステップについて、ご紹介したいと思います。
スモールステップと聞くと皆さんどのようなことを思い浮かべますか?

直訳すると小さい段差ですが、イメージとしてはまさにその通りで、大きな目標を達成する為にその目標を細かくして小さな目標を立て、それを一つずつクリアしていこうという考え方です。
小さな目標を一つずつクリアすることで、成功体験の回数が増えやすく、ご本人の自信をつけながら大きな目標を目指すことができます。

 

 

では、実際にスモールステップを意識して取り組んだA様の支援内容をご紹介します。

利用者A様は、なかなか時間や約束事が守れません。
時間については、「遅れました、すみません」と言いながら来るというのが日常化していました。そのため、もう一度ご本人に現状に合った時間設定になっているのかを振り返ってもらい約束の時間を再設定をしてもらいました。

変更から初日、ご本人はしっかりと時間を守ることができています。支援者は「しっかり時間を守ることができていますね」とお伝えします。
その後3日後、1週間後も時間を守ることができています。
ご本人も「この時間だと大丈夫です!」と笑顔で話されて、自信もついてきました。

ただ、そうすると私の中である思いが浮かび上がります。

「もうちょっと早起きするとゆっくり朝食を食べる時間があるんだけどな…」
「急いで来る日もあるから、準備を整えてから来てほしいな…」

しかし、この時、この思いを伝えてしまうとどうでしょう。

 

 

ひとつずつ着実に上っていた階段に唐突に階段ではなく、壁が出現します!!
A様からしたら、時間を守れているのに「なんで指摘を受けているんだ?今は時間のことをやるんじゃないの?」という気持ちになってしまうかもしれません。せっかく自信がついてきた利用者様の意欲をそいでしまう可能性がでてきます。

 

最初に今回のケースはスモールステップに意識して取り組んだとお伝えしましたが、これは利用者様だけでなく支援者側にも必要な意識だと思って紹介させていただきました。
私自身も利用者様が成功体験を重ねて自信がついていくと、つい勝手に利用者様の課題を増やしてしまいそうになるので、気をつけなきゃなと思う今日この頃です。

 

 

 

 

利用者様の大きな目標にむけて、利用者様自身が次のステップどう歩みたいかを聞きだし、支援者として焦らずまた一つずつクリアできるよう応援を続けていこうと思います。

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