未経験者のSHIPでのお仕事
皆さん初めまして。
サクレ江戸川の徳廣と申します。
梅雨時期に入り冷たい雨が降り寒い日や晴れてもジメジメと蒸し暑い日があるなど体調管理や心身のバランスを崩しやすい時期になりました。このご時世、遠出や外出も気軽に出来ないですし、ステイホームの時間で自分なりの楽しみがあると良いですね。
さて表題にもありますが、最初に私の自己紹介をさせてください。
前職は、食品スーパーで販売のお仕事に携わっておりました。もともと福祉業界に興味があったことや、これまで培ってきた対人職のスキルが少しは活かせるのではないかと考え、コロナ禍での初めての転職活動に様々な葛藤や不安はありましたが、未経験ながらご縁があり昨年11月SHIPに入職しました。現在サクレ江戸川3棟と5棟の世話人を務めております。
これまでの生活の中で障害をお持ちの人との接点がほとんどなかった私にとって、グループホームでのお仕事は驚きや発見、勉強の連続の日々です。
以下では未経験の私がSHIPの現場に入ってどのように仕事に取り組んでいるかをお話させていただきます。
【利用者様との関係構築】
サクレ江戸川3棟と5棟に配属された当初、まずは利用者様との関係性を大事にしたいと考えた私は、初めて福祉の現場に入ると信頼関係構築を優先するがあまり、前職のサービス業の店員とお客様の関係のような形で利用者様のお困りごとに対して全て対応して尽くすようになっていました。
その結果、利用者様にとって私は支援者ではなくただのお手伝いさんのように認識されていたのかも知れません。
そこで先輩職員の方々から最初にアドバイスいただいたことが、常にSHIP理念を念頭に入れて支援することでした。
「支援される部分を少なくし、自分の出来る部分を増やすこと」
「障碍の部分は社会資源を使って補完し、自立へ導くこと」
入職前にイメージはしていたものの、現場で実際に利用者様と対峙すると未経験の私はその場の業務や支援をこなすことで精一杯になってしまい、理念を考える余裕がなくなり利用者様自身で出来ることも私がやってしまうような場面が多々ありました。
そんな私に対して、客観的な目線でアドバイスいただける先輩職員が多数いることは未経験の私にとって大変頼りになっています。今では支援をおこなう際には理念を念頭に入れ、いかに利用者様の出来る部分を増やせるかを考えられるようになってきました。
【利用者様の障碍特性の理解】
利用者様の特性は十人十色、未経験者の私にとっては担当している利用者様がどのような特性をお持ちかを把握することは大変困難なことでした。
そこで活用したのが内部研修です。SHIPでは障碍特性から支援スキルまで様々な研修が用意されており、未経験者はもちろんのこと経験者でも自分のタイミングで受講出来る仕組みになっていて、SHIPの職員教育に対する熱量の高さをヒシヒシと感じました。
まず私は内部研修にて担当する利用者様の障碍特性について受講し、宿題などアウトプットする機会や自身で振り返りなどをおこないながら利用者様の理解を深めていきました。
それにより今まで理解できなかった行動や言動について気付きや発見が出てきて私でもできる支援の幅が広がってきているように感じ、「やりがい」や「やる気」にもつながってきています。
【福祉業界についての知識】
異業種からの転職ということで、福祉サービスはもちろん、用語や仕組みについて全く無知のため入職当初は疑問の連続。
「障害福祉サービス受給者証?」、「障害支援区分?」、「移動支援?」、「就労継続支援B型事業所?」、「計画相談?」、「ケースワーカー?」、「地域活動支援センター?」などなど右も左も全くわからず、メダパニをくらった状態でした。
用語については自分で調べたり、先輩職員に質問し教えていただきました。そして、実際のケースで1つ1つ振り返りやアウトプットを図ることをコツコツ続けたことで、やっと理解が深まってきました。
またSHIPには、未経験の新人職員用に基礎から学べる研修が1年間を通して組まれており、未経験の私にとっては大変助かる研修になっています。その研修の知識は、日々の支援に確実に活かされていることを体感しています。 以上のようにSHIPでは、周りの職員のフォローや内部研修が充実しているため未経験者でも現場のお仕事をこなせる環境ができています。
そんな私が今楽しみにしているのは、これからグループホームの体験利用を経て入居される新規の利用者様に対する支援です。
これまでは前任の方から引き継いだケースで支援をおこなってまいりましたが、新規の利用者様となると、まずはご本人を知ることから始まり、その上で「利用者様の課題克服に向けた支援はどんなことをしたらいいのか?」、「出来ることを増やすには何が必要か?」などやることがたくさんあり大変になるかとは思いますが、初めての経験になるので私自身大変楽しみでもあります。
SHIPには支援の幅や知識を広げるための内部研修制度や国家資格取得の際には様々な補助制度もあるのでチャレンジしたいとは思いますが、まずは日々の業務を遂行しつつ一人前の世話人になることを目指し日々精進していきたいと思います。