体験外泊~新しい生活に繋げるために~
皆さまこんにちは。サクレ江戸川6棟世話人の繁本です。 早いもので今年も春が過ぎ6月になりました。夜はいまだに寒いこともありますが、日中は汗ばむような日も多く夏の到来がすぐそこに感じられるような雰囲気が漂っています
さて、昨今はコロナウィルスの影響もあり、様々なことが自粛傾向にありましたが緊急事態宣言も解除されました。少しずつではありますが元の生活に戻ろうとする様子や新たな生活を始めるような動きも見られているのではないでしょうか?
サクレ江戸川6でもそんな新しい生活を始めるための前段階として、1月~2月にかけ何名かの方がサクレ江戸川6へ体験外泊にいらっしゃいました。そのなかでも私が中心となって関わった方の体験前~現状について書かせていただきます。
【利用者様について】
今回体験外泊をされた利用者様はずっとご実家で暮らしていた男性です。ご本人や関係者の方々もご本人が「何を出来て」「何を苦手としているのか」、そして「どんな支援が必要なのか」をよくわからない状態でした。
【下準備】
まずは体験のスケジュールをご家族や関係者の方と共有しました。その後は、そのスケジュール内において重点的に観察・評価すべきことについてスタッフ間で共有しました。ご本人の特性やできることについての把握をした上で、体験時に何を支援すべきか、本入居に至った際の支援内容について検討をしました。
【実際にしたこと】
『お部屋掃除の観察』…本人が掃除のやり方を知っていて実行できるかだけでなく、掃除道具がどこにあるかを自ら聞くことが出来るか、掃除の時間になったら自主的に取り組めるかなど、他の生活の中でも共通して必要となってくる項目についても注目して観察しました。
『買い物の付き添い』…道を覚えられるか、歩行能力について把握するために近所のコンビニに行くのに2回付き添い、できたことについてご本人と振り返りました。
『面談』…ご自身の特性を理解するため、本入居をしたと仮定した際に問題になりそうなことや取り組むべきことを把握するために2回の面談を行いました
『体験通所』…体験内で複数日にわたり就労継続支援B型事業所に通所した際の「感想」や「難しかったこと・できたこと」の聞き取りをして、ご本人および就労継続支援B型事業所職員と共有。本入居後の通所にスムーズに繋げられるような振り返りを行いました。
【入居に向けて】
最終的な振り返りを行った際、通所先も気に入りご本人から「ぜひ入居したい」との一言がありました。
その後のご本人やご家族、サクレ内での協議の結果、入居を決定しました。
【まとめ】
今回は体験外泊についてザッとお伝えしました。
もちろん、体験外泊をする一人ひとりの障害特性やこれまでの生活歴などによって、入居に向けてご本人と検討することは変わってきます。
今後も、事前情報や体験時の様子、周囲のスタッフや関係者・ご本人との話し合いなどから支援の方向性を導き出し、皆が納得した上でサクレ江戸川の利用を開始できるよう取り組んでまいります。