構造化の実施~利用者様のよりよい生活を目指して~
みなさんこんにちは。サクレ江戸川6棟の世話人をしている繁本です。
サクレ江戸川6棟は、サクレ江戸川の他の棟よりも規模が大きく、これまでの世話人業務に追加して生活支援も行っています。
利用者さまを導くための『構造化』
サクレ江戸川での支援の方針は『支援される部分を少なくし、自分のできる部分を増やすこと』です。
6棟の利用者さまは「発達障がい」の方が多くおられ、一般的に考えられるようなサポートだけでは『自分のできる部分を増やす』のは難しいです。
そこで『構造化』という支援方法を用いて『自分のできる部分を増やす』ことに取り組みました。
『構造化』とは?
『構造化』とは、言葉や口頭だけでなく画像や表などを使い、スケジュールや手順をわかりやすくするものです。
例えば、口頭のみでスケジュールを伝えるのと、実際に表に記載していくのを比較して想像してもらうとわかりやすいのではないでしょうか?
個人によって差はありますが発達障がいの方には(①予想ができないことが起きると不安が強くなる傾向がある、②耳の働きよりも目の働きが強く、言葉でつたえるよりも視覚化した方がわかりやすい傾向がある)という特徴があるので、『構造化』は有効であると考えられています。
『構造化』を知るために
サクレ江戸川では定期不定期を問わず内部研修が実施されており、そこでは『構造化』の研修も行われています。
『構造化』の研修で学んだことを活かして実施した支援の中で、私が関わったものを2つご紹介します。
構造化 その1 ~洗濯機の工夫~
・注目すべき部分を限定することで使用の仕方をわかりやすくしました。
・タイマーを使用することで洗濯ものの放置を防ぐようにしました。
構造化 その2 ~動かせるスケジュール表~
ホワイトボードと磁石を使用し、ご本人と合議のうえでその場で設定できるようにしたスケジュール表です。ルーティン化されているスケジュールと、たまに入る不定期のスケジュールに分けています。
特にスケジュール表については使用されている利用者さまからも好評で「わかりやすいし、スケジュールを意識しやすい」というご意見が挙がっています。
今後も利用者さまの力を発揮できるように『構造化』に取り組んでまいります。